日本のボーナス事情って実は恵まれている!?海外のボーナス事情と比較してみよう
何かと「海外は〜」と日本に比べて海外のほうが恵まれているとか優れているっていう話を聞きますよね。ならばボーナス事情はどうかというと、実は日本のほうが恵まれているんです。もちろん職業によって事情は異なりますが、海外との違いから見えてくることもあります。
日本で賞与のことをボーナスと呼ぶようになったのは大正時代からです。海外でも、業績がよかったスタッフにボーナスを支給する習慣はあります。でも、日本のような盆暮れではなく、業績が良かったときだけなど不定期な場合もあるようですね。ボーナスは英語の「bonus」から来ている言葉で、「bonus」の語源はラテン語のボヌスという言葉です。ボヌスとは「ボヌス・エヴェントス」というローマ神話の中の収穫の神だそうです。欧米の人にとってボーナスとは、定期賞与ではなく臨時賞与という感じです。日本ではボーナスなんて当たり前のような存在で、ないとなんだか不公平な扱いを受けているような感覚にすらなってしまいますよね。でも、そもそも定期的にボーナスが支給されるということ自体が世界的には珍しいんですよ。
アメリカのボーナスは、日本のように支給するとなったら全員に支給するというものではないようです。ボーナスが支給されるのは、管理職をはじめとするベテランクラスのスタッフのみが基本で、支給されるボーナスの額は年収の5%から10%ぐらいだそうです。金額的には日本のボーナスと変わらないかもしれません。ただし、その人のポジションによっては年収の半額ぐらいもらえることもあるのだそうですよ。
イギリスでは、ボーナスという仕組みそのものはなく、会社の中で業績がよかった人にだけ支給される形が基本です。ただし、公務員にはボーナスがあります。イタリアでは、ボーナスの支給が義務づけられています。支給額は給料1ヶ月分が基本です。フランスにもボーナスはありますが、呼び名はボーナスではなく「手当て」です。定期的に支給されるものではなく、業績が良かったときのみに支払われるものです。
中国のボーナスは、1年に1回給料1ヶ月分が支給されるというのが一般的です。ただし、ボーナスなしの企業もあれば日本と同じく1年に2回や1回のところもあるなど、これという基準がないのが特徴です。他の国々とはちょっと違う点としては、お金ではなく現物支給があるというところです。ショッピングやガソリン、乗り物などのプリペイドカードといったお金に近い現物が支給されることもあれば、家や車が支給されるというなんともダイナミックなボーナスもあるようです。
こうして海外のボーナス事情を少しのぞいてみるだけでも、日本のボーナスの安定感がわかるのではないでしょうか。横を見れば多いとか少ないとかいろいろ思うところはありますが、ボーナスがあるということ自体が実はありがたいことだったりするのです。
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今現在ボーナスをもらえていない人が手っ取り早く状況を変えるなら、「ボーナス出して!」と訴えるより、もらえる職場に転職するほうが合理的です。